
★★★★★ 若き日の岡本麗の初主演作ですっ!
1975年制作の日活ロマンポルノですが、当時二十代前半の無名新人だった岡本麗の初主演映画として貴重。
ちょうどその頃に世間を騒がせていたという山梨県甲府市の女子高生集団売春事件に題材を得た作品だそうで、事件を取材するルポライターのヒロインを演じているのが岡本麗です。
岡本は俳優小劇場附属養成所出身で舞台の経験も多少あったので、演技には新人離れした安定感がある。
成人映画につきものの濡れ場もなかなか大胆。まじめに取り組んでいて好感がもてる。
後年、映画やテレビドラマの名バイプレイヤーとして開花するだけの原石を感じさせた、という気がします。
演出の曽根中生は神代辰巳や小沼勝らとならんで日活ロマンポルノを代表する有名監督ですし、共同脚本にはのちの相米慎二監督が杉田二郎のペンネームで参加しているから、ついつい期待してしまいましたが、作品としては不発に終わったようです。あくまでも私見ですが。
ドキュメンタリーの手法を取り入れるなど、くふうの跡も見られますが、総じて辛気臭くて退屈。
あの時代のアングラ系の日本映画にありがちなムードというか、ある種の挫折感を漂わせています。
